 |
「研修医時代からコンピュータが好きで、学会発表用の資料もBASICで打ち込んで作っていた」という土川医師。専門の血液分野の論文を入力し、自分だけのデータベースも構築するほどだった。それが今から25年も前のことだというから相当早くからのコンピュータ好きだ。
「その後、病院を移り、そこでは院長先生が蓄積していた高血圧に関する患者記録の統計解析をコンピュータを使って手伝いました」と話す。
そんな土川医師も「電子カルテについてはつい最近まで興味を持たなかった」という。理由は「患者さんの訴えの細かなニュアンスが規格化しづらいなど、まだ紙カルテのほうが使い易いと思っていたからです」と語る。そして何よりも「コンピューターに慣れ親しんだ者にとって、パソコンと個々の機材の実勢価格の乖離が納得できなかった」ことが最大の理由だと話す。 |
|
|
| ところが、三栄メディシスが昨年11月にレセプトソフト「カルナート」のオプションソフトとして電子カルテソフト「ディアドクター」を発売。「安定したOS(Windows2000)でレセプトソフトが出る。さらにオプションで電子カルテがつけられるというのが最大の魅力でした。値段が納得できるものだったこともあり導入することにしました」と土川医師は言う。 |
| |
 |
| 電子カルテ導入以降、診療所の検査機器の電子化も着々と進めた。「レントゲン、エコーを電子化し、今年の夏にDICOMサーバーとすべての機器をつなぎ、院内の電子化が一段落した」という。この電子化の目的の一つがテレラジオロジーの導入だ。「地域診療支援の一環として、患者さん検査データを電子化し、連携先病院の専門家に診断してもらう事業が推進されています。診療所にいながらにして専門の医師の判断を受けられるのは、 |
|
|
| 医師にとっても患者さんにとってもメリットがある。医師にとっては重大な疾患を見落すという危険性が少なくなり、患者さんにとっても紹介状を持ってわざわざ検査のために病院に行かずに済むからです」。 |
| |
 |
診療は、「思った以上に自由度があった」という。「ペン入力でスケッチも入れられますし、患者さんの画像データの呼び出しも可能です。」というものだ。
「小児科の場合は、急性疾患が多く頻繁に処方が変更されますが、それでも電子カルテを使った患者管理のほうが迅速に、しかも正確に行えます。慢性期の患者さんを中心に診療している先生方ならば、電子カルテ導入による診療能力の向上はより顕著でしょう」と話す。定形処方であればペン1本でオーダーが出せ、検査データの変化も画面上で瞬時に見ることができる。電子カルテのネットワークをフルに利用すれば、診療所にいながらにして病院と同等の診断が可能になる。 |
|