| 所在地 | 京都府長岡京市 |
|---|---|
| 診療科目 | 小児科・内科・循環器科 |
京都府医師会会報 掲載コラム
三栄メディシスのスタッフより
小児科を担当して初めて小児科特有の入力の悩みにぶつかったのを覚えています。「小児科外来診療料」というまるめ点数を算定している小児科さんは多いと思いますが、薬剤情報のために薬剤の入力をしようとすると、剤が変わる度に「.213」の診療区分の入力を行なわなければいけません。小児科では内科と違ってDo処理を行う事も少ないので3歳未満の患者さんには常にこの入力をしないといけないというのは、当初入力に慣れていない受付さんにはストレスだったように思います。また、小児科ではシロップか散剤の投薬がほとんどなのに、基本の薬剤情報では小数点以下ありの入力の場合、数量が印字されません。この点は医院様が希望される様式の薬剤情報をご用意することにより解決できました。現在は問題なくご使用いただいておりますが、今後日レセユーザーを増やしていく上では小児科での悩み・皮膚科での悩み等各単科に特化した弱点を解決していく必要性があると思います。
平成10年から日本医師会の情報関係の委員をしていて、ORCAプロジェクトのことは開発当初から知っていました。当時からコンセプトも含めて、しっかりと動き出したら使おうと考えていました。ただ公開当初は使いにくいという悪評が高く、また使用中のレセコンがリース途中だったということもあって様子を見るような状況でした。たまたま平成16年4月から日医のIT問題検討委員会の委員長になりましたので、これはもうORCAプロジェクトの責任者みたいなものですから、使わざるを得ないということがあって、日レセに切り替えることを本格的に検討してきました。日レセの公開当初と違って、これからはコンピュータが好きな人だけが使えるというものではなく、普通の事務の女性が使えないと普及しないと思い、デモンストレーションの感想をスタッフに聞いて最終的に導入を決めたのです。
メリット
私の立場から言えば、日医のORCAプロジェクトの取り組みに寄与するということがありますが、日医の会員にとって安いコストでレセコンが導入できるというのは大きなメリットでしょうね。操作についても、それほどスタッフが戸惑うことなく移行出来たと思います。日レセは充分に熟成されてきたなという印象です。一部診療科によってはカスタマイズしないと、運用上そぐわない点があるようです。例えば薬剤情報は標準の様式では詳細な数量が印字されませんし、標準の様式ほど立派なものが必要でない医院も多いと思います。このあたりはプログラムをカスタマイズしてもらうことで解決しました。このカスタマイズできるということは日レセのメリットのひとつなんでしょうね。
ちょうど日レセ導入を考えている時に、三栄メディシスさんのDMが来たのです。もともと三栄さんの竹内社長を古くから知っていたので、日レセのベンダーとして安心できると思いデモをしてもらいました。レセコンというのは導入以降のしっかりしたサポートが重要なので、サポート実績というのを重要視していました。日レセは自分でメールやホームページを使って不明点を解決するという方法もあるのですが、日常の問い合わせは事務員が行うので、やはり従来のレセコンと同様の電話サポートやオンサイトサポートがないと不安です。その点、三栄さんは自社でレセプトシステムを開発されていて、サポート実績も豊富で会社として真剣に日レセに取り組んでおられるので安心して任せられると思いました。
日医と委員会の目標になりますが、誰にでも使い易いものに日レセを仕上げていくことが必要ですね。
ORCAプロジェクトは今後も続いていきますし、日レセも進化させて普及する方向でやっています。診療情報の収集という点では、個人情報の取り扱いの問題が出てきましたので、個人を特定しない状態で診療情報をどう活用していくかを考えていく必要があります。